戦国時代

忍者の道具や武器について

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忍者の道具や武器のこと、こっそり知りたい!

海外からの旅行客が日本に来てがっかりすることに「NINJAがいない!」ということがあるそうです。

そりゃいないよ……、ていうか、いても姿は見せないよ。

なんて思っていましたが、お土産屋さんで「忍者刀」っていうおもちゃを見て、ものすごく欲しくなりました。

私も海外旅行中の人みたいにNINJA好きだったようです。

お土産用のプラスチックの忍者刀は1メートルもないくらいの短さ。いくらなんでも短くないか、おもちゃだからか?と思って、実際はどれくらいなのか、調べてみました!

手裏剣などについても一緒に調べることができましたよ。

ご一緒に、ちょっとNINJA通になってみませんか?

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忍者の武器といえばこれ!

(戦術、時代背景がよくわかるカラー版戦国武器甲冑事典 ユニバーサル・パブリシング株式会社より)

忍者の武器と言えば、これ!

手裏剣は欠かせませんよね。

 

上図の手裏剣の種類ですが、上から「卍字手裏剣」「鉄毬」「四方手裏剣」「十字手裏剣」。

なんと、「十字手裏剣」は折り畳み式だそうです。さすが忍者、携帯に便利ですね!

ほかにも五角、七角などの形もあるそうです。

手裏剣に火薬を取り付けて火をつけてから投げることもあったそう。

高速で飛んでくる上に、刺さる、爆発するって、かなり恐いですね。

 

手裏剣は「投げる」というよりも「打つ」という方がしっくりくるもののようです。ダーツみたいな表現です。

上図では「上段打ち」と「横打ち」が描かれています。

打ち方のスタイルのほかに、手裏剣に回転をかけるのか、ストレートなのか、半回転させるのかの三通りの打ち方があるそうです。

距離がないと回転がうまくかからないので、回転打法は3メートル以上の距離を開け、ストレートの場合は逆に飛距離が短くないと攻撃力が下がるので6メートル以内で使う打法だそうです。

手裏剣ひとつとっても、奥深いですね。

 

 

じつはこんなにある忍者の武器いろいろ!

(戦術、時代背景がよくわかるカラー版戦国武器甲冑事典 ユニバーサル・パブリシング株式会社より)

忍者は忍刀や手裏剣も使ってはいましたが、それ以外にも様々な武器を駆使しています。

上図の左から、「かんざし」「くない」「忍刀」そして、「撒き菱」です。

 

「忍刀」は50センチメートルほどで通常の刀よりは短いそうです。

打刀と呼ばれる、侍が持っている刀が60センチメートル程度、

脇差が60センチメートル以下で30センチメートル以上だそうですから、「忍刀」は打刀と脇差の中間程度の長さですね。

日本刀特有の反りがなく、直刀という分類になるそうです。

 

忍者は身軽で目立たないのが第一ですから、身につけられる「かんざし」や、簡単に隠せる15センチ以下ほどの小さな「くない」も欠かせない武器だったようです。

 

また、「撒き菱」は、もとは菱という植物の実を撒いて追っ手の足を止めていたそうですが、時代が移るにつれて金属製に変っていったそうです。

とにかく尖って、踏むと痛いという、ちょっとえげつない武器ですね。

 

忍者は遠くまで派遣されることが多いですから、他国に向かう時は身体検査をされても問題がないように農具を武器として使うことも多かったと言います。

たとえば、草刈をする鎌などは、そのまま戦でも使えるような立派な凶器になりますし、柄に縄を結び付ければ鎖鎌のように使うことも出来ました。

 

 

忍者が使う道具って派手そう!

(戦術、時代背景がよくわかるカラー版戦国武器甲冑事典 ユニバーサル・パブリシング株式会社より)

忍者は潜伏・侵入・暗殺・破壊行動などを行うのが使命です。

ですので、武士が持つような普通の武器だけでなく、独特の道具も使っていました。

上図、左の「鉤縄」は、鉤を高い場所に引っかけて縄を手繰って登っていくために使われました。川を渡るときの手掛かりにもされるものです。

 

右の印籠は薬を入れるものです。傷薬や虫よけ、毒薬を入れて持ち運んでいたそうです。

どちらも、見た目はどうにも地味でした。

キンキラだと潜入中に見つかりやすくなりますし、人目に付いたら見おぼえられて大変です。

地味なのは当然のことなのかもしれません。

 

これ以外にも「編み笠」は顔を隠したり、密書を張り付けたりする用途で使うことができ、「三尺手ぬぐい」を覆面や包帯として使うこともあったそうです。

 

 

忍者は謎の道具も使ってそう!

忍者の武器と言えば、仕込み武器!とくに仕込み杖なんてロマンですよね。

仙人が持っていそうな杖だけではなくて、喫煙具の一種である煙管(きせる)や、火箸にも刃物を仕込んでいたそうです。

仕込み武器は暗殺や護身のために必要なものでした。

何かの中に仕込む都合で、刀身は細身で真っ直ぐなものが多かったそうです。

 

仕込み武器の怖さは、いつ攻撃されるか予想がつかないこと。

隣に座っている人が煙管を取り出して、「煙草を吸うのかな?」と思っていたら、いきなりグサリ!と刺されたら、かなりショックですよね。

驚いて、逃げるひまもなさそうです。

相手に知られず、周囲にばれずに事を運ぶには仕込み武器はもってこいだったでしょう。

笛を使って「吹き矢」とすることもあったようです。

 

ところで忍者専門の刀匠もいたのでしょうか?

もし普通の刀を打つ刀匠が忍者刀も打っていたとしたら、その人たちは忍者の正体を知ることになったということですよね。

自分たちの命を忍者から守るために徹底的な守秘義務が必要だったのではないでしょうか。

 

 

忍者の秘密道具

(戦術、時代背景がよくわかるカラー版戦国武器甲冑事典 ユニバーサル・パブリシング株式会社より)

忍者というのは、忍ぶもの。

隠れる、潜む、忍び込む。そうやって、目立たぬように目立たぬようにと行動します。

その「忍び込み」に欠かせないのが「錠開け」です!

上図、左のものはとても簡単な形ですが、日本では江戸時代初期までは簡単な板バネ式と言われる、ピッキングが容易な錠が一般的だったので、このくらいの「錠開け」で大丈夫だったのでしょうね。

 

江戸中期以降は、新しく刀が作られる数がぐんと減ってしまったために、仕事がなくなった刀匠がたくさんいました。

その人たちが錠を作るようになってから、どんどん複雑化したそうなので、忍者の「錠開け」も変化していったのではないでしょうか。

 

上図、右側は「煙幕」です。

追撃されたときに敵を撒くだけでなく、煙幕を張って攪乱して忍び込むというように使うことも出来ます。

火を使う忍術は伊賀流の得意技だったそうで、竹筒を使った「煙幕」以外にも、「火矢」や「狼煙(のろし)」も活用していたそうですよ。

 

 

忍者の武器と道具について まとめ

・忍者は様々なものを武器として使う。

・手裏剣は奥が深い!

・忍者の武器(刃物)は直刀が多い。

・忍者独自の道具は種類もたくさん。

道具も武器も忍者が使うものには独特のものが多くありますが、それ以上に日常的に、どこにでもあるものを駆使して任務を遂行することも多かったようです。

必要最小限の荷物だけで、武器も道具も現地調達ということもあったそうで、創意工夫と家伝の知恵で生き延びていったのでしょう。

誰にも知られず任務をこなす忍者。

彼らの人知れぬ活動で日本は今の姿になったのです。

もし、日本に忍者がいなかったとしたら、日本はどんな国になっていたでしょうか?

武士が生き残っていたりしたでしょうか?

そんな想像をするのも忍者好きの楽しみの一つかもしれませんね。

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